忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

頭の話

俗にアスペルガーの子供達、
心の成長は3割落ちの頭の成長は?落ち
と言われます。
要するに10歳だとしたら精神年齢は7歳。
子供の頃はいいけれど、20歳になっても14歳程度の
精神年齢ってこと……?ヲイ;

頭の方はLD(学習障害)があれば、その遅れは個体差。
無くても普通より、学校の勉強は苦手かもね。ってな感じです。

ウチの子は、LDと言うほどのことでもないのですが
軽い書字障害があります。
書く事のできない子でした。

『でした』と言うのは、過去であって
現在は改善している。と言う事なのだけれど

とにかく、不思議なんだけど
とても難しい漢字を読むことはできるのに
簡単な漢字を、書く事が出来ない。

難しい図鑑や、大人の小説(何が書いてあるのか理解できてないけど)は
すらすらと朗読できるのに
小5の時点で、1年生の後半に習う漢字は
もう書けないという状態。
テストも『漢字で書け』と言う問題は×
そうでなくても解答が全部ひらがなだから
△が多いため、テストの点はとても低いのです。ww

文章を組み立てることが出来ないため
作文は書いて出した験しがなく
(感想文なのにあらすじを書く子供。爆笑)
当然通信簿も特定以外のものは殆ど2が並び(アヒルの行列って言うんだよね。ww)
中学卒業まで、その状態は変わらなかった。

診療内科の先生に、まず言われた事は
『無理に書かせないこと』

字書けないと、答案も埋められない。
いい成績が取れるわけが無いのを、放っておけと???

けれど、無理に漢字の練習をさせることにより
他の伸びている部分(ウチの子は理科だった)まで
ダメになってしまう可能性が高い。なんて言うんだモノ。

ヲイヲイ;高校くらいは行って欲しいんだけど……;;;

夏休みの論文(作文)や提出物は
全てパソコンで提出させ、
試験の前だけ……漢字の練習をしなさい。
と言ってしまう親心。
言ってもしないのわかってるけど!

数学だって筆算しろよ!
暗算じゃわからねえだろうよ!
と、言いたいくらい
筆算ですら、しようとしない息子。

そんな子が、本当に高校なんていけるのだろうか……?

中学の時は、本当に頭が痛かったなぁ……
受験の時も、最後まで胃が痛かったよ……ww


けれど、お金さえ出せば行ける高校はあるんですな。これが。
今思うと、息子に本当に合った
とても素晴らしい高校だと思う。
私は、高校の説明会に何度となく通ったけれど
そのたびに、涙が流れる位感動して
是非!その高校に行かせたい!
きっと彼の居場所は此処にあるはずだ!と
思える高校に出会う事ができた。
息子も何か、肌で感じるものがあったのだと思うのだけれど
自ら「あの学校に行く!」と
意欲を持ってくれたことが、好転へのきっかけだったと思う。

それも、中学の先生が
とても親身になってくれた事が、とても大きかったと。



余談ですが、ウチの場合LDでも、書字障害だけだったので
普通の中学に通いました。
特別学級も無かったですし……
でも、心の面では障害が判明した時点で
養護学校に行かせてあげた方が良かったかも?と
思っている部分もあります。その辺は心の話でじっくり。w

またまた余談ですが、中学って普通学級でも
環境の変化に弱いアスペルガーやADHDの子供に対して
担任を変わらず、同じ先生が見てくださるということが
可能なんですよ。
先生が、自ら意思を示してくださる事が前提ですけど。
きっと、要望をすれば受け入れてくれる中学が殆どだと思います。

あと、ウチの場合は障害が発見された時点(小5)で、小学校の教頭先生と
担任の先生を、通っているメンタルクリニックの先生が招いて
ADHDとアスペルガー症候群についての研修をしてくださったので
それをそのまま、入学予定の中学に引継ぎをしてもらいました。
不安があれば、中学の先生方にも研修を受けていただくように、要望する事は可能かと。
もし、それを受け入れてもらえないようであれば
その学校に行かせても、ろくなことにはなりません。
だって、先生にその気がないわけですから
ちゃんとフォローしてもらえる筈が無いのです。

普通の中学に行けたとしても、成績に関しては甘くないです。
プリントやノートの提出もしない、テストも白紙では、容赦なく1か2をくれます。
成績での特別扱いは、全くできませんので。
覚悟をしてください。念のため。w

そんなんで、ウチの子は、クラスメートは変わっても
ずっと同じ先生に、細かく見ていただけたので
現在があると、とても感謝してます。




高校に行って何が変わったって
単独行動が大好きな彼に、友達ができた事。
(単独行動大好きは、いまだ変わっていないけどね)
そして、突然字を書き始めたこと。

彼が何故、字を書くことに目覚めたのか……
その兆候は、高校受験の作文の時だったと思う。

『何故この高校に通いたいと思ったか』
と言う、お題(?)に
彼のあふれる思いを綴った事から
書くことの楽しさを、少し感じたからだと思う。

本当の所は私もクリニックの先生もわからない。
けれど、要は彼が何かをしたい。
気に入ったその高校に通いたい。
この気持ちを理解して欲しい。
その気持ちを持つ事が、彼の書く意欲に繋がった……
としか、思いようがない。

ひらがなだらけの作文に書いてある彼の意志を
汲み取って合格にしてくれた高校の
懐の広さ深さにも感謝してますけど。wwww

それから彼は変わっていった。
いい面も悪い面も。ww
大好きだった科目が、理科から英語に。
ただ、自分の理解を深めていくだけの理科よりも
英検という形でレベルUPしていく過程が明らかな英語。
同じようにレベルUPをすると言う意味で
漢字検定にも興味を持ち
そのレベルUPの為に、漢字の練習を自らするようになった。
それが、彼の書字障害の克服に
大きな役割を担ったとに、間違いはない。

英語は1年の最後の検定(年3回4級スタート)で
準2級に合格。
(中学のときはずっと2だったんだよ!www)
英語が苦手だった管理人にはよく解らないが
相当な快挙らしい。
(学校で表彰をされた。www)
漢検は、一連の事件をニュースを観ていて
一気に意欲が減退し、今は受けなくなってしまったが
1年の時に練習をしたお陰で、普通の高校生が書ける漢字は
書ける様になっている。

今は、先週あった英検の2級受験の合否を
ウキウキしながら待っている彼。
まさかの大学進学まで、目論んでいるようだ。

彼の変化に一番おどろいているのは
親である私。
中学卒業までは
「この子は私が、一生面倒をみていくしかない!」
そう思っていたのに
彼は人より遅いけど、親にも気づかれなかったけれど
ゆっくりゆっくり、自立へ向って道を歩いていたのだ。


一体何が言いたいか?
ソレは、自慢では勿論ないですよ?
アスペルガーやADHD、ADDにおけるLD障害は
克服できる『きっかけ』があると言うこと。


同じ立場のお子さんをお育てのお母さん方
『できない』ものと、思い込まないでください。
あなたのお子さんの種は、どこでどんな花を咲かせるか
解ったもんじゃ~ありませんよ。


PR

Comment

お名前
タイトル
E-MAIL
URL
コメント
パスワード

Trackback

この記事にトラックバックする:

Copyright © 裏/眉唾日記 : All rights reserved

「裏/眉唾日記」に掲載されている文章・画像・その他すべての無断転載・無断掲載を禁止します。

TemplateDesign by KARMA7
忍者ブログ [PR]